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婦人科(子宮頸がんワクチン)

当院の婦人科のご案内です。

Gynecology

子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)

 現在、日本では毎年約3,000人の女性が子宮頸がんで死亡しています。若い女性がかかることが多いため、赤ちゃんや小さなお子さんがお母さんを失ってしまうことも少なくありません
 子宮頸がんは、ほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)に関係していることが証明されています。HPV感染は非常に一般的なもので、性交渉歴のある女性の80%は生涯に一度はHPVに感染するありふれたものですが、その一部、およそ1/1,000ががんに移行すると言われています。
このHPV感染を予防することによって子宮頚がんを予防するのが、子宮頚がんワクチンです。多くの先進国では積極的な接種が行われ、オーストラリアは2028年に子宮頸がんを撲滅できる、と宣言しています。
 日本でも、2013年より法律に基づく定期接種が開始されました。しかし、その後、厚生労働省から「副反応の発生頻度がより明らかになり、適切な情報提供が出来るまでの間、積極的な接種の勧奨が差し控える」との通知がなされ、積極的な接種勧奨が差し控えられてきました。この状況にWHOは、若い女性が本来予防し得るHPV関連がんのリスクにさらされている日本の状況を危惧し、安全で効果的なワクチンが使用されないことに繋がる現状の日本の政策は、真に有害な結果となり得ると警告しています。しかし、あくまで接種を積極的に勧める案内を控えているだけで、定期接種自体を控えるものではありません。従って、横手市を含む県内全ての市町村において、今も定期接種として子宮頚がんワクチン接種が無料で(対象年齢あり)受けられます。最近では、秋田市や由利本荘市など一部の市町村で、定期HPVワクチン接種個別通知が再開されました。
 将来、女性自身が予防が可能な癌(子宮頚がん)で亡くなることがないよう、そして赤ちゃんや小さな子供がお母さんを失うことがないよう、子宮頚がんワクチンの接種をご検討ください。ご不明の点は、電話またはメールにて産婦人科外来までお問い合わせください。

参考資料:HPVワクチンの接種を検討しているお子様と保護者の方へ(厚労省HP)