• 文字の大きさ
  • 普通
  • 拡大
  • サイトマップ
  • お問い合わせ
グローバルナビ表示切り替えボタン

診療内容(産科)

当院の産科のご案内です。

Gynecology

診療内容(産科)

1.胎児診断

  1. 3D・4D超音波断層法:超音波検査、超音波ドプラ法による胎児血流検査、などにより胎児の形態および機能評価を行っています。

    <赤ちゃんの3D・4D超音波画像記録サービス>

     妊婦健診のときに、お腹からの超音波の静止画・動画(3D・4Dを含む)をご覧いただいています。赤ちゃんの存在をよりリアルに感じることが、母性の醸成に役立つのではないかという思いから、時間の許す限り行うようにしています。ご自身のスマートフォンやビデオカメラなどで撮影したりすることが可能です。

    以下の点にご留意ください。
    ●赤ちゃんが後ろ向きだったり、週数が進んだりすると、顔が全く見えないことがございます。
    ●スマートフォンやビデオカメラなどでの撮影をご希望の際は、事前に医師にお申し出ください。
    ●赤ちゃんの顔が見えなかったりすることございます。あくまでサービスとして無料で行っているものですので(超音波検査料は頂いていますが、3D/4Dサービスの料金ではございません)、再検査のお申し出はご遠慮ください。
    ●外来が混雑している場合は、行わないことがございます。
  2. 羊水染色体検査 :ご希望の方に、妊娠16週頃に羊水を採取して赤ちゃんの染色体検査を行っています。当院以外で妊婦健診を受けられている方は事前に電話でご相談ください。料金は約8万円です。
    ※新型出生前診断(無侵襲的出生前遺伝学的検査; NIPT)は実施しておりません。ご希望の場合は、秋田大学医学部付属病院へ紹介させていただきます。詳細は同院遺伝子診療部のホームページをご参照下さい。
  3. クアトロテスト:妊娠15~16週頃に、ご希望の方に行っています。料金は2万円です。

2.流産・早産の予防

  1. 黄体ホルモン膣内投与:前回の妊娠が後期流産(妊娠12~21週)や早産だった方、切迫早産で長期入院が必要だった方は、次の妊娠も同じことが起こる危険性が高いと言われています。そこで当科では、(特に経産婦さんが)可能な限り入院せずに済むよう、様々な工夫を行っています。その一つが、黄体ホルモンです。妊娠の早い時期から黄体ホルモン膣内投与を行うことで、流産・早産を減少させることができるとの報告があり、海外では一般的な治療となっています。
    当院でも、ご希望の方に黄体ホルモン膣内投与による治療を行っています(保険診療)。

3.他科疾患合併妊娠

糖尿病、腎臓病、心臓病、自己免疫疾患など、妊娠に影響を及ぼす疾患をお持ちの方に対しては、専門の医師(当院に専門医がいない場合は大学病院から派遣された専門医師)と連携して診療を行なっています。

4.無痛分娩

2021年2月から行っておりません。

5.帝王切開への夫立ち会い

2021年2月から行っておりません。

6.快適な帝王切開(早期回復支援)

 当科では帝王切開術後の早期回復支援に取り組んでおり、論文を発表しています(当院における帝王切開術の周術期管理)。
 早期回復には手術後の痛みをゼロに近づけることが重要と考え、術後硬膜外持続注入(術後2日目まで)、術後早期からの鎮痛剤内服(2種類の鎮痛剤を組み合わせています)、という二つの痛み止めを行っています。それでも痛い場合に備えて坐薬、注射(筋肉注射は痛いので可能な限り静脈注射)を準備していますが、必要になることはほとんどありません。また、手術の翌朝から歩行していただいていますが、硬膜外麻酔を続けているため痛みは軽く、痛みのために歩行が出来ない方はほぼいらっしゃいません。
 通常、帝王切開の6日後に退院予定としていますが、経過が良く手術後4-5日目に退院される方もいらっしゃいます。早期退院をご希望の方はスタッフまでお申し出ください。

7.帝王切開後の経腟分娩(TOLAC)

 当科では、帝王切開を受けたことがある妊婦さんには帝王切開をお勧めしています。帝王切開を受けたことがある方は、経腟分娩時に「子宮破裂」という母児にとって非常に危険な病気が起こる可能性があるためです(1%弱)。
 万が一子宮破裂が起こっても十数分以内に緊急帝王切開で赤ちゃんを娩出できれば問題ないとされていますが、当院では時間帯によっては30分程度かかってしまいます。このため経腟分娩をご希望の方は、いつでも十数分以内に帝王切開で赤ちゃんを娩出できる病院でお産されることをお勧めしています。

8.超緊急帝王切開

 母児の状態が急変して一刻も早く帝王切開を行わなければならない場合に備えて、定期的に超緊急帝王切開のシミュレーションを行っています。通常は、決定から30分程度での児娩出が可能です。

9.自己血輸血

 当科では多量出血のリスクが高いと予想される妊婦さん(前置胎盤、双胎妊娠など)には、同種血輸血の副作用を回避するために自己血輸血をお勧めしています。当院では、自己血輸血をより安全に行うために、保存前に白血球を除去できるフィルター付採血バッグで自己血採血を行っています。このバッグを使用することによる追加料金はいただいておりません。

10.双胎妊娠(ふたご)

 年間5組程度の双胎が当院で生まれています。当院の管理方法は以下の通りです。

  • お産の方法:可能であれば経腟分娩が選択できます。また、経腟分娩が可能な状態であっても最初から帝王切開を選択することもできます。
  • 管理入院:双胎妊娠というだけでの管理入院は行っておりません。切迫早産や妊娠高血圧症候群などにより入院になってしまう方が多いのですが、中にはお産の当日(や帝王切開の前日)まで入院せずに済む方もいらっしゃいます。
  • 早産の場合:妊娠34週未満にお産になってしまいそうな場合、予想体重がかなり小さい場合には、秋田赤十字病院へ紹介させて頂きます。

※妊婦健診や里帰り分娩、LDRなどについては「産科のご案内」をご参照ください。